給湯器・ボイラーの選び方

厳しい冬で後悔しない!北海道の給湯器・ボイラー選び完全ガイド

「北海道の冬でも、パワフルでお得な給湯器ってどれ?」

「うちは灯油ボイラーだけど、次はガスにした方がいいのかな?」

北海道の給湯器・ボイラー選びは、本州のそれとは全く異なります。
冬の厳しい寒さの中、給湯や暖房が止まることは生活の危機に直結するため、お住まいの地域や住宅に最適な一台を慎重に選ぶ必要があります。

このページでは、道民の暮らしに欠かせない給湯器・ボイラー選びで失敗しないための、北海道ならではのチェックポイントを分かりやすく解説します。


【POINT 1】熱源で選ぶ(ガスか、灯油か)

まず、ご家庭の熱源をどうするかを決めましょう。北海道では主に「ガス」と「灯油」が使われています。

  • ガス給湯器
    • メリット
      運転音が静か。コンパクトな機種が多い。灯油タンクの残量を気にする必要がない。
    • デメリット
      プロパンガス(LPガス)の場合、ランニングコストが割高になることがある。極寒冷地ではパワー不足を感じるケースも。
こんなご家庭に

札幌などの都市ガスエリアにお住まいの方、集合住宅にお住まいの方。

  • 灯油ボイラー(石油給湯器)
    • メリット
      パワフルで熱量が高く、厳冬期でも安定した給湯・暖房能力を発揮。ランニングコストがガスに比べて安くなることが多い。
    • デメリット
      定期的な灯油の補充が必要。ガス給湯器に比べて運転音が大きい機種がある。
こんなご家庭に

戸建てにお住まいの方、セントラルヒーティングをお使いの方、ランニングコストを重視する方。


【POINT 2】「寒冷地仕様」が大前提

北海道で給湯器・ボイラーを選ぶ上で、「寒冷地仕様」であることは必須条件です。

一般地仕様の製品を設置すると、冬場の厳しい冷え込みによる凍結で簡単に故障してしまいます。

  • 寒冷地仕様の主な特徴
    • 強力な凍結予防ヒーター: 機器内部の凍結を確実に防ぎます。
    • 水抜きしやすい構造: 長期間不在にする際の凍結防止対策が容易です。
    • 低温に強い部品: 氷点下の環境でも安定して性能を発揮できるよう設計されています。

※北海道給湯器相談センターでは、北海道の気候に適した「寒冷地仕様」の製品のみを取り扱っておりますのでご安心ください。


【POINT 3】機能で選ぶ(給湯と暖房)

北海道の戸建て住宅では、給湯と暖房(セントラルヒーティング)を一台でまかなう「給湯暖房用」が主流です。

  • 給湯専用タイプ
    シャワーやお湯など、給湯のみを行うシンプルなタイプ。アパートや暖房が別のシステムになっている住宅で使われます。
  • ふろ給湯器(追い焚き付き)
    給湯機能に加え、お風呂の自動お湯はりや追い焚きができます。
  • 給湯暖房用熱源機(ボイラー)
    給湯・お風呂の機能に加え、セントラルヒーティングのパネルヒーターや床暖房(温水暖房)へ温水を供給する機能を持つ、最もパワフルなタイプです。北海道の戸建ての多くがこのタイプを使用しています。

【POINT 4】能力で選ぶ(号数と暖房出力)

  • 給湯能力(号数)
    ガス給湯器の給湯能力は「号数」で示されます。ご家族の人数に合わせるのが基本です。
    • 24号: 4人以上のご家族向け。冬でもパワフルな給湯が可能です。
  • 暖房能力(kW / kcal/h)
    給湯暖房用の場合、お部屋を暖めるための「暖房出力」も重要です。お住まいの住宅の広さや断熱性能に合わせて、適切な能力の機種を選ぶ必要があります。能力不足は、冬の寒さに直結する重要な問題です。

【POINT 5】省エネ性で選ぶ(エコジョーズとエコフィール)

近年は、熱効率を高めた省エネタイプの給湯器が主流です。

  • エコジョーズ(高効率ガス給湯器)
    従来捨てていた排気熱を再利用し、ガスの消費量を約13~15%削減します。
  • エコフィール(高効率石油給湯器)
    同じく排気熱を再利用することで、灯油の消費量を約13%削減します。灯油の使用量が多い北海道では、特に大きな節約効果が期待できます。

【POINT 6】メーカーで選ぶ

各メーカーが、北海道の厳しい環境に対応した高性能な寒冷地仕様モデルを開発しています。

  • リンナイ (Rinnai) / ノーリツ (NORITZ)
    ガス給湯器・灯油ボイラーともに、品質と技術力で業界をリードする大手メーカーです。
  • コロナ (CORONA) / 長府製作所 (CHOFU)
    灯油ボイラーの分野で高いシェアと信頼を誇るメーカー。パワフルで耐久性の高い製品に定評があります。

【POINT 7】業者で選ぶ

北海道での給湯器・ボイラー交換は、本州以上に業者選びが重要です。

  • 北海道の気候と住宅への深い知識があるか
  • 凍結防止対策など、専門的な施工技術があるか
  • 大雪や悪天候時でも駆けつけてくれる機動力があるか

これらの点をしっかり確認しましょう。

北海道給湯器相談センターでは、道内の気候と住宅を知り尽くした専門スタッフが、最適な一台をご提案から設置、アフターフォローまで責任を持って対応いたします。